GNSS測量は、人工衛星から送信される電波を利用する測位方式ですので、従来の測量では不可能だった場所の測定が可能となりました。GNSS測量は、天候に左右されることなく高精度の基線測定が可能です。 弊社では「基準点測量、復元作業、各種観測業務」など幅広い分野にGNSSを活用した測量業務を実施しております。 |
「作業規定の準則」の改正により、従来のGPSに加え、GLONASS(ロシアの人工衛星)など複数の衛星システムを利用する事が可能になりました。 |
当社でも新しい「作業規定の準則」に対応した機種をいち早く備え、より高精度な測量を実現致します。 |
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また、改正により測量方法の適用が拡大され、スタティック測量はもとより、RTK測量、ネットワーク型RTK測量(VRS)など、さまざまな状況に応じた方法で、より効率的な測量を実現致します。
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メリット1 「直接 公共座標(世界測地系)や経緯度・標高を求める事ができる」
ある地点の公共座標値や経緯度・標高を求める、または工事現場内に基準点を設ける場合、一般的に国道沿いなどにある既設の基準点や山の上の三角点から基準を移設します。しかし従来の測量(トータルステーション・他)では、現場と基準点の距離が離れれば離れるほど誤差が大きくなり、測量日数がかかり費用が増大します。
GNSS測量は、直接GNSS衛星からの電波を受信・測位するため、上記のロスがありません。また、電子基準点 を使用することにより、新点のみの観測だけとなり大幅に効率化が図れ、高精度・短工期・省コスト化が可能です。
メリット2 「相互の視通不要」
建築現場や作業エリア内に重機や建物などの障害物があっても
複雑なトラバースを組む必要がないため、誤差の解消と省力化が可能です。
メリット3 「天候に左右されない」
従来の測量(トータルステーション・他)では、天候などにより精度が大きく左右され、また悪天候の場合 観測ができない場合もありましたが、GNSS測量は、雨・風・雪・かげろうなどの天候による影響をほとんど受けることがなく、24時間観測が可能です。
■注意点
GNSSは前記であげた利点の反面、衛星の電波を受信できないと十分な制度が得られないという欠点もあります。
@上空が開けていない・・・観測点近くの高い木、建物は電波受信の障害物になります。
A衛生電波の反射・・・建物や看板、山の稜線などは衛星電波の反射の原因になります。
B妨害波の影響・・・高圧送電線・大電力レーダーや混信妨害は観測に影響を及ぼします。
以上のような条件により精度・作業効率に影響しますが、従来の測量機(光波など)との組み合わせにより、欠点をカバーすることが出来ます。また、使用目的・必要精度によってさまざまな測量方法があり、計測時間・コストも変わってきます。